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中国産ダイエット食品摂取の女性死亡

2004.08.07(土)

[時事通信社]2004/7/29
http://news.fs.biglobe.ne.jp/social/jj040729-X686.html

リンクが削除されているので、記事を以下に引用します。

 

 『国内未承認の医薬品成分「シブトラミン」を含む中国製ダイエット用健康食品「V・L21(ヴィーナスライン21)」を摂取していた岩手県内の女性(30)が今月4日に死亡していたことが29日、分かった。同県などが発表した。このダイエット食品と女性死亡の詳しい因果関係は不明だが、宮城・岩手両県は薬事法に基づき、同食品を輸入販売していた仙台市の業者などに販売中止と回収を指示した。
 岩手県環境保健研究センターが検査した結果、V・L21からは1カプセル当たり0.14~0.86ミリグラムのシブトラミンが検出された。シブトラミンは海外では肥満症治療の医薬品として承認されているが、国内では未承認で、血圧上昇や心拍数増加などの副作用があるという。』 

 

《コメント》

中国産の健康食品やサプリメント、輸入漢方薬ではこのような事故が絶えません。国立健康・栄養研究所でも、このように注意を呼びかけています。⇒「中国製ダイエット食品からまたも医薬品成分を検出
健康食品や輸入漢方薬などが全部危険だ、と言うわけではありません。中には確かな製品もあるでしょうし、それなりに有効性が証明されているものもあることでしょう。しかし、それらのものを見分けることは一般の人にとっては非常に困難です。「健康食品」は法的には「食品」とされているため、医薬品のような規制がありません。また、漢方薬は日本では「医薬品」とされていますが、海外では多くの場合「サプリメント」扱いで、普通のドラッグストアに売っています。従って、誰でも比較的簡単に輸入することができてしまうのです。このような輸入品の中には、今回のように、医薬品成分を含んだような「悪質」な製品も含まれています。「痩せたい」「健康になりたい」という一般の人たちの気持ちに付け込んだ、今回のような違法行為は、許されるべきではありません。