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Blog傷を乾いたガーゼで治療するとどうなるか
2017.10.31(火)
傷を乾いたガーゼで治療すると下の図のようになります。
1)傷を乾いたガーゼで覆うと、創面の水分が蒸発して傷の表面が乾燥し、浸出液が固まって「痂皮」を形成する。
2)さらに乾燥が進み、痂皮の下の真皮組織まで乾燥・壊死を生じるようになる。
3)表皮は壊死した組織の下を、潜るようにしてゆっくりと移動する。治癒は遅々として進まない。乾燥の範囲はどんどん拡大する。
4)交換のためガーゼを剥がすときには毎回、表皮細胞などの「新生してきた細胞」が剥がされ、出血を引き起こす。
※上の図は「ドレッシング 新しい創傷管理(ヘルス出版)」から拝借しました。